クラスTシャツという言葉を聞くことがありますが、文化祭や体育祭などでクラス全員が着る同じデザインのTシャツのことです。どこにもないオリジナルなTシャツを、クラスの全員で考えて着るわけですが、ロゴやデザインなどいろいろなため仕上がりもユニークなものがあります。今ではさまざまなシーンで利用されるようになったクラスTシャツですが、流行始めた頃はデザインもロゴを入れる程度のシンプルなものだったため製作過程も単純でした。ですが現在は参加者の意見を聞き取り、案をまとめてデザインに落とし込むことでようやく発注に至るわけですから、実に多くの工程を経ることになります。

参加者が多いほど意見のとりまとめやデザインの落とし込みが大変なわけですが、このプロセスを踏んでも作成するのには理由があります。まず体育祭や文化祭などのイベントで利用すれば、クラスの一体感を創出することに役立ちます。普段はそれぞれが別の方向を見ていたとしても、1つの目標に向かって活動するとなるとやはり一致団結することが必要です。クラスTシャツはそんなシチュエーションで、同じ目的や目標に向かう仲間同士の意志を統一し、士気を向上するのに役に立つのです。

具体的な記念品として残すことができるのもクラスTシャツの特徴です。体育祭の思い出は写真や映像に残すことができますが、クラスTシャツは実際に見て触ることのできる記念品です。感覚に直接的に訴えかける思い出は深く心に残りますし、いつでも当時の感覚を思い起こすことができます。